転倒

滅多に鳴らない家の電話は
嫌な予感の幼稚園からの電話
保育所もそうだったけれども
大概がお迎えコールで
良いものとはいえなくて


お昼前に鳴った電話は
ちびっこが転倒して
おでこを切ったというもの


そこまで深くはないが
場所が場所だけに
お迎えにきて
病院にいってくれと言われ


思わず
こういうときは
園が連れていってくれないのか、
と聞いてしまったワタシ


保護者がとのことで
園で聞いた説明では
傷口を縫うかの判断が
出来ないからとのことだったけれども


結果的に
泣きじゃくるちびっこを
いち早く落ち着かせるには
お迎えがベターだったものの
お嬢もいる今は
そう簡単にいくわけもなく


二階にあがる階段の手すりに
届かず、そのまま転倒
階段の縁でおでこをぶつけ
スパッと切ったようで
ちょっと冷静になると
二歳児の早生まれに
あの階段は危険だよなぁと
もやもやがふつふつ


おでこの傷は血も止まり
ちびっこはショックで思い出し泣きがあるものの
元気は元気で
ひとまず安心


どうにか彼のお母様に来てもらって
お嬢をお願いし
脳外科を受診


傷口を診た先生は
こりゃ縫わないと
と一言


CTは全力で拒否し
レントゲンもこれなら意味無いとなり
最終的には問題ないでしょうとの診断に


おでこに痛み止めの注射をして
三針縫ったちびっこ


まぁ、おとなしくしているわけもなく
上から抑えるようにして
目はガーゼで覆われ
見えない恐怖は
歌うことでカバーして


正直、血や傷口や
至近距離での縫合は
それはキモチの良いものではないけれども
クループ発作に比べれば
全然私的には耐えられるというか


血がダメな人じゃなくて
良かったよね、なんて変に冷静に思ったりもして


三針
明日も消毒に行かなきゃで
抜糸まではお風呂上がりに消毒して
市販の絆創膏を貼ることに


ちびっこもお嬢も寝た瞬間に
どっと出てきた疲れ
張り詰めてい気が緩んだワタシ


このあとの病院通いに
若干憂鬱も感じたり
幼稚園にどこまで
今日のことで話をすべきか
迷いもあったり


すべて幼稚園の責任
とはいえないかもしれない
再発しかねないとも思うだけに
今よりもう少しだけ
見守って欲しいと思うのは
間違いではないと思うから


基本的に彼はこういうときは
よく言えば穏やかに
ある面では消極的だから
私自身が納得出来る対応を
とりたいと強く思った


可哀想というならば
しっかりみてくれ


その一言に尽きる


冷静に冷静に


男の子は成長とともに
内科から外科通いになるよ
と言われたことを実感


さて、明日は薬局に
アンパンマンの絆創膏を買いに行こうかな

せっかく慣れてきた幼稚園
これからも今まで同様に
ちびっこが楽しく過ごせますように。